2015年7月29日水曜日

いのちの曼荼羅とともに






みなさんこんにちは

毎日暑い日が続いていますね!



さて、私は先日お盆の法要で、菩提寺のある東京下谷に行って参りました


毎年お盆の法要の際には、お盆やご先祖さまにまつわる法話をして下さいます


今年の法話では、日蓮上人の言葉を紹介して下さいました


「 我が頭(こうべ)は父母の頭、我が足は父母の足
  
  我が十指は父母の十指、我が口は父母の口なり

  たとえば種と菓(このみ)、身と影の如し・・・   」

 



明日で、父が亡くなってからちょうど2年になります

父の体や声にはもう触れることはできませんが、私のこの体は父と母が与えてくれたもの

つまり、私の中には父がいて、母がいて、さらにその父母、祖父母、曾祖父母、、、

さらにさらに、人間になるずっと前、アメーバだったころのいのちまでが

いまの私の中には息づいているのです

なんだか不思議ですよね



私たち一人一人が、すべてのいのちを背負って生きている!

ということは「私」は、「私(一人)」ではないんですね

一人で生きているんだけど、一人で生きてる訳ではないのです

一人の人間の中には、私がいて、父母がいて、ご先祖がいて、恐竜がいてアメーバがいて

あの人とあの人とあの人がいて、全然知らない人もいて・・・

まさに仏教でいうところの「一即多・多即一」そのものです


人が一人存在するということは、こんなにも壮大なことなんですね


いのちは、まるで曼荼羅のように無限に広がっているんですね





そして、それに気づくともう、変なことはできません

お父さんの口で嘘はつけませんし、お母さんの頭でヨコシマなことは考えられませんよね(笑)


「心のなかに生きてる」なんてナマヤサしいものじゃなく、

実際のところ自分の中に生きてるんですから!

ビシッと背筋が伸びる思いです(^^)





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