先日、クラスの後にある生徒さんが
「お祝い事を控えているのになぜか気持ちが落ち込んでいる」と
打ち明けてくださいました。
気持ちが塞いでいる時はそれだけでも辛いものです。
さらに、
本来なら嬉しいはずの事であるということ、
こんな気持ちで相手に申し訳ないということで、
幾重にも苦しんでいられるようでした。
自分にもお相手の方にも嘘をつかないまっすぐな人
真実をごまかさずにしっかり見つめられる人
だからこそ辛さも人一倍だと思います。
1960年代にアメリカの心理学者の間で作られたライフイベントによるストレスを測る尺度として「社会的再適応評価尺度」というのがあります。
これは、引っ越しや入学・結婚など人生で起こる様々なライフイベントがもたらすストレスを「インパクト(衝撃)」としてマグニチュードで表したもの。
時代的差異、社会的差異、個人的差異があることや正式なエビデンスの無さから
精神科など医療機関ででこれを適用することはありませんが、
ある程度の参考にはなるかと思います。
順位 出来事 マグニチュード
1 配偶者の死 100
2 離婚 73
3 夫婦の別居 65
4 刑務所などへの拘留 63
4 近親者の死 63
6 自分の怪我や病気 53
7 結婚 50
8 解雇 47
9 夫婦の和解 45
9 退職や引退 45
11 家族の病気(健康を害する) 44
12 妊娠 40
13 性生活の不和 39
13 新しく家族が増える 39
13 仕事の変化(再調整) 39
14 経済状態の変化 38
15 親友の死 37
16 転職または職種変え 36
17 夫婦喧嘩の回数の変化 35
18 100万円以上の抵当(借金) 31
この表をみると、インパクトの大きさは出来事のネガティブ・ポジティブとはあまり関係がないことがわかります。
「結婚」や「和解」もインパクト。
「夫婦喧嘩の回数の変化」は増えても減ってもインパクトです。
インパクトとは、つまり変化の大きさなのです。
その出来事がどれだけ自分の人生に影響をもたらすか。
マリッジブルーやマタニティブルーと呼ばれる軽い適応障害があるのもそのためです。
昇進や大抜てきを機にうつになる症例もあるくらいですから。。。
良い(と言われる)ことであれ
悪い(と言われる)ことであれ
変化に対応することは勇気がいるし、エネルギーもたくさん使います。
適応障害は、環境の変化の速さに対してバランスをとるために
ココロがとる正当防衛。正当な対応なんです。
私も「おめでとう」が辛い時、ありました^^
なので
似たようなご経験をお持ちの方がいたら、
安心してくださいね。
うまく対応する必要はありません。
環境が変化していくように、私たちも変化しています。
あなたが気付かないところで、信じられないくらいの力で、
いのちはバランスを取ってくれています。
気づけば私たちは、生まれた瞬間から最後の瞬間までずーーーーっと
変化の連続なのです。
変化することこそが世の常。変化しないものは無い。
引っ越しや結婚は変化が大きいから解りやすいというだけ。
毎日何かが変わりゆく。
この変化とともに生きましょう。
もう一度言いますが、うまく対応する必要はありません。
私たち自身も変化しているのですから。
安心して、いのちに委ねてみましょう。。。
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